machikoの日記

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2017年
06月14日
12:35

西の国から 2

初投稿した作品を御読み頂いた方が多くてびっくりしました!
こんな拙い文章しか書けないわたくしの作品を読んで下さるなんて、感謝しかありませんっ!!

という事で続きです(笑)

正直、どこに着地したいのかいまいち分かってません(涙)
とりあえず頑張ります!




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「なんだって?」

「ええ。ですから、今まで交流の途絶えていた西方の国から書簡が届きました。国交を復活させたいとのことです。いかがなさいましょう?」

国王の執務室。
白陽国国王 珀黎翔とその側近 李順は突然の申し入れに悩んでいた。

「突然どうしたというのだ?とうの昔に交流は途絶えていたはず。しかし、特に問題があったわけでもなく、ただただ遠いというだけで途絶えたのだぞ?今更なんなんだ?」

「さっぱり分かりませんよ。もちろん、西方の特産品や宝石などは我が国では希少価値の高いもの。これらが今まで以上に入りやすくなるのは利のあることですが…。先方は今になって我が国と国交を復活したい何か思惑でもあるのでしょうか…。」

「遠いからと警戒もしていなかった分情報もない国だ。間にある国を超えてまで我が国の領土を求めているわけでもあるまいし…。」

「まぁ、こちらの不利にならないのであれば、国交を復活させることぐらい良いのではありませんか?周宰相も特に何も言ってませんでしたし。こちらにはない他の国の文化に触れることも国の発展のためには良い事かと。」

「ふ~ん。ま、李順と周がそう言うならいいんじゃない?使節団が来たらせいぜい長い旅路の疲れを癒してもらるよう宴でもなんでもしてやればいいさ。あ、そうすれば久しぶりにゆ~りんの着飾った姿が見れるのかっ!うわぁ~楽しみ~♪」

今までの狼陛下からは打って変わって子犬の様相でウキウキと離宮で見た夕鈴の天女の様な艶姿を馳せる姿に、李順は眉間に皺を寄せながら、わざとらしくため息を吐く。
「夕鈴殿の着飾った姿の何が楽しいのかさっぱりわかりませんが。陛下。くどいようですが、夕鈴殿は臨時妃ですからね!深入りしすぎませんよう、気を付けてくださいまし!」

「李順は相変わらずうるさいな~。で、いつごろ到着しそうなんだ?その使節団は。」
うんざりした顔を向け、黎翔は李順に向かって子犬から狼に変わりながら聞く。

その変わり様に慣れた李順は、またもため息を吐きながら答える。

「こちらから『是』の返事を早馬で出しますので、それが着いてからとなると…。まぁ、少なくともひと月は先でしょうか。こちらも準備がありますから、先方からの連絡を待ちながら過去の文献でも調べましょうかね。」

「分かった。では、このことに関しては進捗があり次第報告するように。」

「御意。」
李順は拱手しながら返事をした。


とその時、窓からコトリと音がした。
これは浩大が来た時の合図。

「入れ。」
黎翔は短く答える。

「へーか。お妃ちゃんは掃除終わって部屋に戻ったよ~。今日はお客さんも来なかったし、平和な一日でしたっと♪」

頭の後ろで手を組み、いつもの軽い感じで報告をする。
「そうか。分かった。変わったことがなければ良い。引き続き夕鈴の警護を。」

「ほいほ~い。って、あ。そうそう。そういえば、お妃ちゃん掃除中にちょっと変だったんだよね~。」

「変?」

「夕鈴殿が変なのはいつものことでしょう?」

「李順…。相変わらずお前は夕鈴に対して酷いな…。で?浩大、どう変だったんだ?」

「それがさぁ。おれっちも良く分かんないんだけど、掃除中に見つけたオルゴールっての?の曲を聴いてる最中に急に泣きだしてさ~。しかもそれを本人は全く気付いてないの。曲が終わったら我に返って、泣いてることに自分でビックリしてたよ。ね、変でしょ?」

黎翔と李順はぽかんとするしかない。

「それ…は。変ですね。いつもと違う変ですね。知ってる曲だったのでしょうか?」

「それが知らないんだって。お妃ちゃん本人が言ってた。でもちょっと懐かしいかもって言ってかな。」

「懐かしい?」
黎翔はその言葉にぴくんと反応する。
「浩大。そのオルゴールを持って来い。調べてみる必要がありそうだ。」

「やっぱり~♪そう来なくっちゃ!んじゃちょっくら行ってくるわ!」
楽しそうな声で相変わらず軽い感じの口調にも関わらず、眼だけは隠密のそれを想わせるよう鋭く光る。

李順は、三度目のため息を深く深く吐き、この忙しいのに面倒事を増やしやがってあの小娘がっと頭の中で臨時妃を罵る。
(あぁ、何事もなければいいのですが…。)
窓から外が夕焼けに染まるのを見て、李順は署名の終わった書簡を宰相に届けるべく部屋を後にした。
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